開業準備をしていくにあたって、
資金をどうしていくかは最重要課題といえるでしょう。
まずは、いかに自己資金を貯めていくかですが、
数年掛けて、節約して貯めていくしかありません。
見栄を排して、開業するにあたっての勉強をしながら、
コツコツ地道に貯めていく。これができなければ始まりません。
しかし、歯科医院開業にかかる費用は、4千万くらいはかかるでしょうから、
自己資金だけでどうにかなるものではありません。
そうなると、借り入れを検討していくことになります。
しかし、実績がない中での借り入れはかなり大変です。
金融機関も手放しで喜んで対応してくれるわけではありません。
したがって、しっかりと準備をして臨まなければなりませんね。
でも、借り入れを含めた資金計画がきちんとできていないと、
思わぬ出費が出たときに、すぐに資金ショートを起こしてしまいます。
とにかく開業資金は厚く厚くしていくことを肝に銘じてください。
さて、開業資金を借りる先は、
やはり日本政策金融公庫は外せないでしょう。
なんといっても創業融資制度は、無担保無保証ですから、
ある意味ノーリスクともいえます。
ですので、早めに日本政策金融公庫の
開業計画書は作っておくべきですね。
公庫以外からも借り入れをする場合は、
土地や建物などの担保が必要になるケースがあります。
この担保は本人のものに限定されるわけではなく、
親族などから提供してもらえるケースがあるのなら、
検討してみるのもよいかもしれません。
土地などを担保にする場合も、他に借り入れがあったりすれば、
担保評価は変わりますし、100%で評価されるわけではなく、
通常は60%~70%くらいの評価となります。
その他、親族からの資金援助など、最初は利用できるものは、
なんでも利用するという気持ちで挑戦していかないといけないですね。
最初から、自己資金が潤沢にある方はいないですし、
やはり融資を利用しないというのは現実的ではありません。
融資は、将来からの前借りという認識で、
経営者として、金利以上に稼ぐんだという、
強い気持ちが何より大切です。