経営相談事例集

歯科医院の開業前の計画について①

これから開業する方も、すでに開業していて売上をあげたいという方も、
やはり一番の関心事は、患者数をいかに伸ばしていくかということでしょう。

新規開業者はどんどん出てきますし、
歯科医院の経営が厳しいのは、先生方もご存じの通りです。

しかし、先生方もしっかり儲けて、
歯科医院経営が安定していかなければ、
心の安定も図れないでしょうし、
お客様に良いサービスを提供することもできません。

だから、私は医師が稼ぐことはとても大切だと思っています。
しっかり稼いで、後に続く歯科医師にとって良い見本になることは、
この業界の発展のためになると思いますし、
そもそもお金がないと何もできないですしね。

本題に入りますけど、歯科医院として年商を伸ばして、
経営を安定させていくには、開業前からしっかり計画していくことです。

1日何人の患者さんに来院していただけそうか、
自分の医院のユニット数やスタッフ数からして、
しっかり対応していけるのか、

ホームページなどWEBを使った集客など、
対策は出来ているか、自身の医院が想定している客層に、
医院のサービスが訴求できているかなど、

とにかくお客様に喜んでいただける、
選んでいただける医療サービスが
提供できるかどうかが大切ですね。

自分が相手をしたいお客様の身になって、
客観的に判断していくことが大切だと思います。

そして、それらを全て数字に落とし込んでいって、

診療収入-診療所の経費(家賃・光熱費・人件費など)-借り入れなどの返済額-ご自身の生活費=医院に残しておきたいお金

この計算式を成り立たせるためには、
患者さんに何人来ていただかないといけないのか、

その人数をどうやって集めてくるのか、
1人当たりの単価は、いくらを見込んでいくのか、
最初の計画段階で真剣に悩んで、考えていきましょう。

経営が上手くいかないから、途中から変えようとしても、
そう簡単ではありません。

やはり最初が肝心なのです。

特に、新規開業の場合は、患者数は正直いって読めませんので、
どうしても、自分のこうなって欲しいという希望が入ってしまいます。

最初は厳しめの数字を見込んでおくことが大切ですね。
でも、うまくいったときに、初めて慌てて拡大することを
考えるのも、経営者としてどうかと思います。

最悪のときをベースにしながらも、最高にうまく進んだときに、
どうするのかも考えておくことが、経営者として必要なことだと思います。

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