医院が継続していけなくなる最も多いパターンが、
以下のパターンになると思っています。
患者数の減少。新患が来なくなり、継続患者が減少し始める。
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売上が減少し、赤字経営が慢性化してくる。
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売上で固定費(家賃や人件費など)が賄えなくなってくる。
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運転資金が減少し、自宅や医院を担保に借り入れを行う。
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借り入れ後も売上が伸びず、返済額と利息を払うと、運転資金そのものが枯渇する。
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返済不能となり、自宅や医院を売却する。
まず、最初の段階で患者数の減少が起きており、この段階でテコ入れが出来ていれば、こうした悲劇は起きなかったと思われます。
では、何が原因で、患者数の減少が起きていたのでしょう?
原因として多いのは、医師の高齢化と施設の老朽化。
こうしたことが複合的に絡み合い、新患に選ばれない、
継続患者からは見捨てられる医院と化してしまうのです。
また、そうした状況に院長が気づいていない。
または薄々気づきつつも、放置しているケースが少なくありません。
集患については、一般的な企業が行っている
マーケティング対策がとても参考になります。
われわれ医院は、新患から選ばれ、来院されたお客様に
満足して帰っていただかなければなりません。
私は、いまお客様という言葉を使いました。
患者さんは先生方を頼って来院されるわけですが、
歯科医が吐いて捨てるほどいる現状において、完全に買い手市場です。
先生方は、デパートの店員や飲食店の店員と同じです。
お客様に喜んでいただき、またあの医院に通おうと
思っていただくための施策をどんどん打ち出していかなければなりません。
これは現役歯科医師の私も、常に頭を悩ませています。
ビジネスにとって一番大切な集客(集患)。
まずはこの永遠の課題について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。