月あたりのレセプト件数ですが、
治療完了数が一定であれば、
初診数の増減に左右されることになります。
初診数の中でも、まったくの新規診療は、
集患コストも大きくかかりますし、
限界点が出てきますので、
再初診数を増加させていくことが、
レセプト数維持に不可欠となります。
特に、開業から年数が経ってくると、
新規患者数は減少していく傾向があります。
それまでに、先生方もさんざん
集患に苦労してこられたわけですから、
それは当然でしょう。
しかしながら、適切な広告を打っていけば、
反応はある程度出るわけですから、
新規の営業活動を続けていきながら、
再初診数をしっかり確保していくことが、
売上を上げていくにも大切になっていきます。
なぜなら、再初診の患者さんは、
一度は先生方のクリニックを利用されたお客様であるからです。
先生方のことを知っていて、
治療に一定の満足感をお持ちだからです。
こうした患者さんが増加していくということは、
口コミにもつながります。
新患初診から再診、いったん治療が完了して、
また再初診という患者さんの循環がうまくいくと、
患者さんの口コミを中心とした、
紹介による新規初診が安定して見込めるようになります。
これは本当に大きいですね。
最初から、ほぼコストをかけずに、
ある程度の信頼度をもって来院してくれるわけですから、
本当にありがたいお客様です。
再初診を順調に獲得できているかどうか、
その基準を明確に設けることは難しいですが、
開業1年後までに、新患初診:再初診の割合を1:1に。
開業2・3年後までに、その割合を1:2にしたいところです。
それができれば、レセプト件数が減少せずに、
安定的に患者数を確保していけるはずです。
また、その割合が1:3になれば、
その地域で、評判の良いクリニックだと、
認識されていると判断して、良いのではないでしょうか。
まずは、割合1:1を目指して、
どんどん比率を、理想の比率に持っていきたいですね。