スタッフの採用はいくらか手軽に始まられるかもしれませんが、
歯科医師の採用となると、そんなに簡単にはいきません。
クリニックの内情もすべて知られてしまいますし、
何より長く続けてもらわなければ困ることになります。
簡単に辞められたら、患者さんにも迷惑を掛けてしまい、
クリニックの信用を失ってしまい、二度と戻ってきてくれなくなります。
患者さんからすれば、他にいくらでも歯科医院はあるのですから。
長期に継続して勤務してもらうためにも、
クリニック全体の収入との兼ね合いで、
バランスを考えた採用をしたいですね。
それだけに、患者さんがどのくらい来院いただけるかで、
採用を決めていかないといけません。
歯科医師1人あたりの診療人数が限界をむかえてくると、
患者さん1人あたりの診療時間がどうしても短くなってしまい、
不満をもたれる元ですし、予約も断らないといけなくなります。
ですので、規模の拡大を図り売上をあげていくためにも、
どこかの段階で、歯科医師の採用は必須になります。
では、その目安ですが、1日平均患者数30人を超えるくらいで、
そろそろ採用を検討しないといけないでしょう。
基本的に、売上を伸ばして、儲かる経営をしたければ、
最初の1年でいけるところまで規模の拡大を図るべきで、
経営者としての自分の器を大きくしていくべきです。
規模を大きくしていくことに慣れていくというか、
これくらいの人を雇って、患者さんを相手していけるという、
自分の器を大きくしていくことは、歯科医院経営者として、
必須だと思っています。
1ユニットあたりで、1日でさばける患者数が決まっている以上、
それを増やしていく以外に、売上を大きく伸ばす方法はありません。
先生方ご自身も現場仕事だけでなく、経営者として、
大きく広い目線で物事を見られるようになるでしょうし、
余裕もできて、自由診療に時間を割いていけるかもしれませんね。
ただし、歯科医師も最初は売上がそれほど立っていないのであれば、
忙しい週末や曜日など、週3日とかも検討すると良いかもしれません。
とにかく先生方は、自由に物事を決められる立場なのですから、
経営者として色々なパターンを想定し、失敗しながらでも、
試行錯誤していきましょう。
歯科医師を採用することで、一時的に、
収益が減少することもあるかもしれません。
しかし、それに見合ったサービスで、患者さんに喜んでもらい、
しっかりと広告費をかけて、集患していけば、
すぐに売上増でカバーしていけるはずです。
そうしていって、スタッフの管理さえ失敗しなければ、
規模も拡大し、売上も上がっていくという、
良いサイクルを築いていけるはずです。
それが売上を上げていく黄金パターンですね。