クリニックを賃貸で借りた場合に発生するのが、
テナント家賃ですね。
これはクリニックが儲かっていようが、
全くお客様がいないときでも発生してしまう固定費です。
しかも、大きなウエイトを占める経費です。
しかし、ある程度の広さがないと、
先生方が理想とする治療ができないでしょうし、
なんといっても、不動産は立地がすべてです。
ですので、どうしても想定しているより、
家賃って高くなってしまいがちですよね。
特に、できるだけ早期にお客様を増やすために、
近い将来ユニットを増やそうとか、歯科医師を増やそうと思っているなら、
なおのこと広めの場所が必要となりますね。
普通に考えて、お客様を増やして、売上を伸ばして、
安定した経営をしたいと誰もが思っているわけで、
そうなると、最終的に規模の拡大は避けられません。
規模を拡大させるために、最初から戦略を立てるべきですね。
ユニット数がそのままで、売上が倍になることはあり得ません。
ですから、得たいと思っている売上・利益から、
必要なお客様の数、ユニット数を決めます。
すると、必要なスタッフ数や規模が見えてきます。
いきなりは無理だとしても、最初はこれくらい、
1年後にはこれくらいは売り上げたいという、
そんな思いはあるはずです。
では、その数字を売り上げるために必要なユニット数、
それを決めて、広さを決めるだけなんですね。
実際にユニットを増やすかどうかは、
開業してみてからの話ですね。
でも器が小さすぎたら、何も手が打てなくなります。
ですから、広さだけは少し余裕をみておく。
そして、開業してから患者数の増え方をみながら、
少しずつ増やしていくというのが自然な流れですね。
ただし、配管だけは後で増設するのは大変なので、
多めに準備していた方がいいかもしれません。
最近のクリニックの場合、診療室よりも、
待合室を広めに取る傾向があるように感じています。
待たせてしまうことがないのが理想ですが、
待たせてしまうお客様に、
できるだけストレスを感じないようにという
心掛けかもしれません。
クリニックの広さを取る分だけ、
家賃という固定費が上がってしまうので、
その分は自由診療の割合を高めて、
カバーしないといけないかもしれません。
他で、経費等でケチってしまうと、
お客様にはわかってしまいますので、
収入を上げることと、経費札減をの両方を、
バランスよく考えないといけませんね。