経営相談事例集

材料費、外注技工料をどうする?

日常クリニック経営でかかる経費ですが、
ここにあげた材料費、外注技工料、
人件費、テナント家賃、接待交際費、減価償却費、
リース料、金利、その他経費くらいでしょうか。

総収入-経費=利益。
ざっくりと、この計算式にあてはめて、
利益を20%取りたいと思っています。

ですから、年商3500万円とすると、利益700万円。
ここから100万円をクリニックに残すと、
先生方が取れる利益は600万円となりますね。

この年商だと、実際に取れる利益は、
もっと少ないかもしれません。

感覚的には、年商が高くなるほど、実際の利益は、
上げていきやすいのではないでしょうか?

どちらにしろ、経費はある程度はかかるわけですから、
収入に対する割合で管理していく必要があります。

すべての経理作業が済んだ後で、
どの勘定科目にいくらかかっていて、
その中身も見ていかなければなりません。

その上で、診療材料費と外注技工費で、
できれば18%以内。いっても20%に抑えたいですね。

他の項目でも話そうと思っていますが、人件費で20%くらい。
歯科医師を雇うと、もう少し上げる可能性が高いですね。

交際費もある程度認められるでしょうが、
忙しく働いていたら、それほど増えるとも思えません。

それに、テナント家賃で10%以内。
その他経費や設備投資なども考慮しないといけません。

すると、収入-材料費・外注技工費20%-人件費20%-家賃10%-その他の経費30%(リース料、減価償却費、光熱費など)=利益20%

個々のクリニックごとに、
多少のバラつきはあるでしょうが、

おおむねこうした計算式に当てはめて、
経費削減を考えていきたいですね。

この中で、材料費・外注技工料は、
収入が増えれば、これに比例して増えます。

こうした変動費は比率でみるのが、わかりやすいです。
逆に、収入が増えても、経費に直結しにくい家賃などは固定費ですね。

院内技工を取り入れておられる場合は、
外注費が少ない代わりに、人件費の割合が高くなるはずですね。

この場合は、比率は当然かわってきます。

ただし、あまりにも材料費・技工料の割に、
収入が少ないということなら、

収入を増やさないといけないのか、
経費削減を考えないといけないのか、
経営判断しなければなりません。

収入を増やすなら、治療内容の組み合わせを考えたり、
自由診療をとっていく工夫をしないといけません。

他のクリニックに比べて、材料費が高くて、
経費を下げたいなら、業者を替えることも考えなくてはいけません。

また、自由診療が多いクリニックですと、
外注技工料が多くなる場合が多いですね。

外注技工料が高くないのに、収入が少ないなら、
自由診療の料金を見直しする必要もありますね。

ライバル医院、外注業者なども睨みながら、
工夫して利益を上げたいですね。

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