結論から言いますと、医療法人にするのは、
年間利益が1500万~2000万円を超えるようなら、
検討してよいかと思っています。
こうした考えをもたれる方は、
医院の規模を拡大して、しっかり稼ぎたいという、
とても意欲のある方だと思います。
そうした先生とは、経営者として、
情報交換していきたいですよね。
私は、医院経営する以上は、しっかり稼いで、
社会に価値あるクリニックとして認められて、
治療活動をしていきたいと思っています。
さて、通常、個人で開業した場合、
最初は資金も少ないでしょうし、
借入金の返済で苦労していくというのが、
多くのパターンかもしれません。
医療法人にするときに気を付けないといけないのは、
都道府県によって、設立要件が違うので、
中には、医療法人としての財産や会計などで、
厳しい条件が課されるケースがあります。
前もって、税理士や行政書士などの専門家や、
行政の担当者に確認しておいたりすると良いかもしれません。
ただし、法人にすることで
経費として認められる項目が増えたり、
対外的に、信用度が増すメリットもあります。
私も個人経営より、法人となっている医院の方が、
安心感が得られると思います。
ただし、申請を出すときの手続きは、
大変面倒です。
忙しくクリニック経営している身としては、
これは専門家に任せないと、実務が回りません。
ただし、要件を備えないといけないのは、
われわれ歯科医師の方なので、
開業時から、法人化を検討しておくことが、
大事だと思います。
個人経営から医療法人設立時に、
引き継ぎの問題が出てきますので、
クリニックの財産を明確にして、
スムーズに、法人に引き継げるようにしないといけません。
また、資産とともに、業績も見られます。
単年度黒字であれば、問題ないと思いますが、
赤字決算にしていると、すぐには法人に移行できないかもしれません。
どちらにしろ、しっかり稼いで、
法人としてやっていける経営をしていかないといけませんね。