歯科医院の経営を成功させていくのは正直難しいです。
それは先生方が一番よくご存じですね。
日々の忙しさや悩みに流されて、経営方針がブレてしまうと、
最初に思い描いた歯科医院から、どんどん離れていってしまいますので、
最初に、どういうお客様に、どんなサービスを提供して、
どのくらい稼ぎたいのか、そのために何をしていくのか、
そうした経営方針は決めておいた方が良いと思います。
私は、経営方針を決めるとき、3つの要素で決めました。
① 存在意義
先生の医院が何のために存在するのか?医院の目的を決めましょう。
② 経営指針
存在意義で決めた目的を達成するために、どういった価値観で治療、経営していくか。
③ 行動規範
院長、スタッフがどう行動していくべきか、その価値観と決意を表す。
でも、あまり難しく考えないで、自分の理想をとにかく手を動かして、
書いていけば、経営方針はできていきます。
例えば、お客様にとって、「頼れる、やさしい、痛くない」というのは、
歯科医院に求められる大事な要素ですよね。
それらを達成するために、経営方針をどう文字に落とし込んでいくか。
例えば、○○歯科医院は、お客様の幅広いニーズに対し、高度な治療技術と最先端の歯科医療で対応できる歯科医院を目指しますなど。
専門医の高度な医療技術を提供します。
技工スタッフによる高度な技術力で、お客様に最善のものを提供いたします。
地域でイット番に頼りになる歯科医院を目指します。
優しく痛くない快適な歯科治療により、お客様に満足していただける歯科医院を目指します。
お客様と良好なコミュニケーションをはかり、気配りができる歯科医院を目指します。気軽にお声掛けください。
医師やスタッフが明るく働きやすい歯科医院を目指します。
スタッフが気持ち良く働けることが、お客様に気持ちの良い治療ろご提供していく前提になると考えております。
などと、とにかく頭の中にあるボンヤリした思いを書き出して、
それらをつなぎ合わせていってください。
そして、そうした考えた経営方針を、スタッフと共有してください。
こうして決めた経営方針は、待合室に貼って、お客様にも見ていただいて、
見られた以上、この経営方針にしたがって行動しないと信用を失いますね。
院長もスタッフもそう思って行動していければ、ブレない経営ができるのではないでしょうか。
そして、ブレない経営ができれば、お客様にも支持される病院経営に近づいていくのではないと思います。