歯科医院経営基礎講座

広告・インターネットを知れば歯科医院スタートダッシュは可能

医療機関の広告をどう考えるかは一人ひとり異なるでしょう。
そもそも広告とは、
広く世間に知らせること。
特に、商品や興行物などを広く知らせ、人の関心を引きつけること。また、それを記したものやコマーシャル

歯科医院に新規患者さん(初診)が来院する5ステップ
①・お口の中に問題がおこる(痛い、詰め物が取れた など)
 ・したいことがある(歯を綺麗にしたい・検診したい・治療相談したい)
  
  問題 や したいこと があれば、歯医者さんに行こうと思い、どこに行こうか考えます。

②a・かかりつけ医に行く 
     →なにも思考せずにかかりつけ医に行く患者さんにはなにもアプローチをすることはできません。
    
②b・知っている、気になっていた診療所に行く  
     →通勤途中、大型商業施設の中・近隣、駅前など便利な立地の医院
当然人目に付きやすく気になる医院、気にならなくても知名度があるだけで流行る要因になりま
         ただし家賃や土地代は高いため自分の医院の目標収益とのバランスが大事でしょう。
         初診数、患者数にこまることはおそらくないですが、
         例えば心斎橋の御堂筋ど真ん中に家賃月200万円で開院した場合年商2億円は最低ほしいところですので
         いわゆる超一等地に出店する場合は、戦略、資金、店舗の広さ、患者単価、広告費など戦略的にいかないと
         難しいでしょう。ただし成功すればリターンも大きいのでやりがいのある歯科医院経営となるでしょう。
         実際には、自己資金や借入金額、自分で診療できるチェア台数、店舗の保証金などで出店できる店舗は
         自然と縛られてきますのでまずは計算から始めるとよいでしょう。
         

      →綺麗で入りたくなる医院
         あまりに豪華でお城みたいな医院では入ってくれる患者は限定的になります。
         
         流行る医院での綺麗というのは
           ガラス張りで電球が多く明るい、入口から中の様子が見えどのような歯科医院かイメージが付きやすい
           清潔感がありシンプルな明るい内装 
            (白・パステルカラーなど)
            (落ち着いたナチュラルな木目を多く用いて、ダウンライトを多用するような医院はおしゃれではありますが
             患者様は入りにくいので注意が必要です。スターバックスなどは木目調ですがオープンスペースを多用して
             客が入りやすいように考慮されています。真似を使用にも店舗面積が大きく必要な作りですので
             あのようなイメージの店舗を作るためには相当考えこまないと難しいでしょう。)
           夜もいつも明るい
           
                    などです。
            コンビニや100円ショップのような感じの歯科医院であれば
            費用を抑えた開業が可能でしょう。
                              
        
     
      →コンセプトが自分の希望と合致している医院
         こまったらいつでも行ける便利な医院
         検診で通える小綺麗な医院
         綺麗な歯を完璧に作りたい審美歯科
         費用は抑えたいが口元を綺麗にしてくれる審美歯科
         土日祝日に通える医院
         何度も通うのは嫌なので手早く完治させてくれる医院
         ホワイトニングだけしてくれる医院、クリーニングだけしてくれる医院
         矯正で有名、リンガル矯正がある、矯正が安い、マウスピース矯正を取り扱っている
         高度医療ができる歯医者 CT、マイクロスコープ、インプラントなど
            可能な限りすべて取り扱うのが理想
            コンセプトをしぼることで(矯正専門、自費のみなど)成功しているところもあるが
            基本的な考え方ではコンセプトは広くしておいたほうがつぶしが効く、開院した後で
            売り上げの良いものにしぼっていってもOk 、コンセプトを絞って失敗した場合の次の手段が難しい
            また、コンセプトを絞った場合は、極端に言うとニッチな歯科医院となるため
            患者を遠縁から呼ぶ必要が出てくるので広告費がかかる。
            成功すれば、何十年もつづく医院となるという利点もある。
         
         
         
       
      →いつも待合に人がいる医院
         待合に動きがある医院は活気があって入りやすくなります。
         できれば待合は外からも見えるようにガラス張りが良いでしょう
         ガラスにすりガラス状のカッティングシートを張れば患者様の顔は隠せます
         すりガラスカッティングシートの高さで医院のオープン度(閉塞度)を調整できるでしょう
         待合は少しちいさめでもよいかもしれません。
         カッティングシートは外装をいつでも帰ることができ、工作物よりも圧倒的に安価ですので
         うまく利用するのが良いでしょう。
  
      →夜遅くまでやっている・日曜祝日までやっている医院
         営業時間は長ければ長いほど新患数、患者数は増え、売り上げは上がります。(利益ではない点に注意)
         歯科医院は一人単価が高い(保険中心の医院で6000-10000円程度)ので
         ドクター1人(時給4000円)、受付1人(時給1000円)、助手1人(時給1000円)、
         衛生士1人(時給1800円)で 1時間に患者が2人いればマイナスにはなりません。
         年商はあがり、新患者数は増えるため実際にはプラスに転じます。
         日祝は休みたいと考えていても、最初の半年だけ頑張って(非常勤ドクターを雇えるまで限定で)   
         日祝はOPENすることをお勧めします。
         地域からの評価も普通の営業時間の歯科医院よりも高くなるのでやりがいもあると思います。
         
       

         
      →自費が安い医院
         審美領域が安いと自医院の注目度は上がるでしょう。
         歯を綺麗に美しくしたいという需要は相当数ありますがやはり費用や通院回数がネックとなるようです。
         かかる費用を明確に提示することで来院するハードルが下がり、医院の間口が広がるというのも利点です。
         口コミ、紹介も期待でき、
         さらにうまく患者様を誘導できれば他の保険治療なども同時に期待できるので売り上げUPにもつながります。
         
         自費を安くすることは簡単ですが、なかなか踏み出すには勇気がいります。
         主力商品を安くしてしまうと売り上げが下がってしまう可能性が高いので、客寄せ商品として
         1つ安いものを打ち出すとよいでしょう。価格帯も数千円のものが理想です、となってくると
         やはりホームホワイトニング、オフィスホワイトニングを安く提供することをまず考えるのではないでしょうか。
         時点でセラミックやハイブリッドセラミックなどになるでしょう。
         おすすめはオフィスホワイトニングです。衛生士治療の枠が埋まっていなければ簡単に埋めることが可能ですので
         医院内も活気づきますし、衛生士のモチベーションUPにもつながります。衛生士はみなホワイトニングが大好きです。
         簡単なところから行くのであればホームホワイトニングキットを安くするのもよいでしょう。
         パンフレットとポスターを用意し仕入れ原価と同じ値段で売り出すと大した労力もなくキャンペーンをとり行うことが可能です。
         ただしホームホワイトニングは施術というよりは、小売りの側面が大部分のためホームホワイトニングセットを売ってそれで来院終わり
         といったことが多々ありますので売り上げや患者数をホームホワイトニングキャンペーンを使って伸ばすためには
         上手に患者様を誘導する仕組みづくりが不可欠となります。
    
         当然保険診療は安売りはできませんので、安売りキャンペーンが可能な商品としては
         オフィスホワイトニング
         ホームホワイトニング
         セラミック/ハイブリッドセラミック
         インプラント
         ガムピーディング
         歯ブラシ・歯磨き粉・歯間ブラシ
         補綴矯正
         マウスピース矯正
         ワイヤー矯正
         
         これらのセット売り(組み合わせや個数に応じての割引)
         などがあります
         
                        
         近年湘〇美容外科など、大型チェーン店は矯正、セラミック矯正を打ち出しているところも多いですね。
         ローン利用で月々〇〇〇円からできる と支払いの選択肢を提示するのもよくある手法ではありますが、医療業界では
         おもしろいと感じました。
      
 c インターネットで調べて行く
インターネット集客は年々効果を増してきています。
特に大都市圏での効果は著明です。
大阪市では中央区、西区、北区、浪速区 が特に良いとされています。
また、ネット広告はコストパフォーマンスも優れているためぜひとも熟知しておきたい広告の一つですね。
インターネットでも集客にあたって利用できる媒体としては以下のようなものがあります。
・ホームページ
・E-park
・サブホームページ
・GOOGLE広告(GoogleAdward、Googlemap、Googleインドアビュー、Googleマイページ )←あとで正式名称調べること
・エキテン
・Docters File
・YAHOO広告(YAHOO広告、YAHOOロコ)
・FACEBOOK
ホームページ
今時、歯科医院を開業するのであればホームページの1つや2つは必ず作っておく必要があります。
ホームページは業者によって製作費用に幅があるので業者選びからしなければなりません。
ホームページ製作には大別して3種類あり①完全カスタマイズ②テンプレートに画像と文章をあてはめていくもの③①と②のハイブリッド があります。
①のホームページを自分の好みに合わせて自由に作れるものは100~150万円程度
②のテンプレートタイプは10~60万円程度
③のハイブリッドタイプは35~80万円程度 となります。
また月々ホームページ管理費も3000円~50000円と業者によって幅があります。
ホームページ制作費を安くして月々管理賞を高めに設定したり、その逆の料金設定の業者もあるので費用バリエーションも豊富で、業者を選ぶ際には
なかなか迷うものです。
おすすめは、自分のモデル(HP)医院=このような医院を作りたい と思っている歯科医院のHP製作会社をネットで調べてみてそこと同じ業者で製作するのがお勧めです。
7年以内に開業している医院であればHP業者が自社で制作したHPを自社HPに載せている可能性が高いのでネット検索で調べることが可能です。
正直担当者によって仕事スピードも、SEO対策の提案も異なってくるので、この会社がいい と断言することは難しいです。
しかし目標とするモデル歯科医院のHPを製作したHP製作会社で同じ担当者で仕事を発注すれば希望に沿ったHPが製作できる可能性は高いでしょう。
モデルHPの歯科医院をさがすのに、ネットで検索して探しもよいのですが、できれば中の実態を知っている(売り上げや客層、売れている診療内容など)
医院をもでるとしたほうが良いと思います。雰囲気の良いHPがあってもそのHPでは意外と集客できていなかったりすることもあるからです。
ただし大都市圏では検索上位にあがっているHPは集客に比例していることがおおいので参考にしてもよいでしょう。
自分の地域や患者属性に沿ったモデルページを探すのが良いでしょう。
HPの運用は費用だけ見れば高く感じますが、効果が出てこれば一番費用対効果の高い広告手法ですので
ぜひともHP運用に関しては一般書籍等で勉強することをお勧めいたします。
GOOGLE
自医院のホームページを世間に知らせたい場合はまず、GOOGLEとYAHOOの検索エンジンでトップに表示されるように努力が必要です。
GOOGLE検索で下位表示(2ページ目以降に表示)されるようではまずHPを見てもらう機会はないと考えてもよいでしょう。
GOOGLEで上位表示してもらえるようにするためには、GOOGLEにとって有用なサイトとなれば検索順位が上がるといわれております。
①更新頻度が多い(毎日更新がベスト)
②GOOGLE利用者に有益な情報が載っている(たくさんのコンテンツのあるサイト、文章数は1記事1000文字程度)
③目的のはっきりしているサイト(歯科医院HPは目的が明確なため普通に運用している場合には考える必要はないですが、ブログに ご飯を食べに行った や
どこどこに旅行した など歯科医院と関係ない情報がHP内にたくさんあると、歯科医院の情報が埋もれてしまい検索順位が下がります。ブログも歯科医院に関係のある内容に
統一する必要があります)
また、GOOGLEマップやインドアビュー、YOUTUBEなどGOOGLE社製のコンテンツをHPに埋め込むことも有用です。
GOOGLE検索のアルゴリズムは頻回に変わるため、半年に1回は確認が必要です。

epark
eparkは歯科業界最大の予約サイトです。
アクセス数が自分のHPよりおおいこともざらにあるので、掲載は必須です。
第2のHPという位置づけでとらえるとわかりやすいかもしれません。
eparkの掲載は①スタンダードプラン②準リッチプラン③リッチプランの3コースから選択します。
近隣歯科医院がどのプランに入っているか確認したのち、契約プランを決めるとよいでしょう。
予約システムもシンプルですのでHP内に組み込むことで24時間ネット受付可能と標榜できます。
eparkの順位アルゴリズムは
①リッチプランかどうか
②先3日の予約がとれるかどうか(休診日が先3日ないかどうか)
③予約からy家つけまで何分で対応できるか
要約すれば、上位プランに加入していて、いつでも予約できて、素早い対応が可能かどうか で順位が決定します。

サブホームページ
開業当初は必要ありませんが、自医院の強力な売り商品がある場合はサブでホームページをもっておくとよいでしょう。
例えばホワイトニングに自信があったりする場合は、ホワイトニング専門HPを製作することで
ホワイトニング客を集客することが可能となります。
ただしGOOGLEなど検索エンジンで自ホームページと内容がかぶってしまう場合、どちらかが検索から除外されたりすることもあるので
注意が必要です。
エキテン
口コミサイトです
登録が無料でできるので手を付けやすいです。
以前はアクセス数がかなりあったので有用なサイトでしたが、H30、5月の医療法改定に伴い
医療部門のアクセス数が激減したので効果は小さくなってしまっています。
ただし無料で300アクセス数くらいは簡単に確保できるため今後はわかりませんがページは作っておいたほうが良いでしょう。
①無料プラン②スタンダードプラン月3000円③プレミアムプラン月30000円
の3種類があります。
アクセス数UPのコツはエキテンの提示する埋めてほしいコンテンツをすべて埋めることです。(お知らせや商品ページなど)

   

 d 人からの口コミ、紹介で行く
おもしろいイベント、安売りが口コミになりえます。
新聞折込広告と併用することで即効性のある手段となります。
(紹介していただいたら〇〇〇円キャッシュバックは相当額キャッシュバックしなければあまり効果がないようです。)
インパクトのある内容が必要となりますので
オフィスホワイトニング5000円 とかが使いやすいでしょう。
毎月1日はオフィス5000円とかなら口コミになりうるでしょう。
受け身的な口コミは、そもそも効果を検証する手段がないために戦略には組み込みにくいです。
受け身的な口コミを期待するためには、日々まじめに愛想よく診療するしかないでしょう。
日々元気に頑張りましょう!
セラミック矯正や矯正、インプラントなど、高額治療の場合は口コミからご来院されることは多いです。
症例数に比例して増えるため、開業当初は高額治療の患者様は少ないと思いますが、
商品ラインナップや、割引幅等の受け入れ態勢は整えておいたほうが良いでしょう。

③診療をうけ、通院するか(かかりつけになるか)決定
初診時の対応で決定します。
患者様にも自院をアピールしてもらうために、初診患者様には
初診セットとしてありったけのパンフレットや広告等をお渡しするとよいでしょう。
ホワイトニングのパンフレットやセラミックのチラシなどをお渡ししておくと後々効果を発揮します。
被せの型どりの時にチラシに入っていた○○をしたいんだけど。。。みたいな話が出てこれば成功です。
ホワイトニングのパンフレットは必ず製作して入れておくようにしましょう。

④通院
丁寧な対応が必要です
いつも通り普通に丁寧にやさしく診療を行て下さい。
急患をすべて受け入れられる体制を講師くすると新患数を確保しやすいです。
スタッフには急患対応について徹底しておく必要があります。
⑤リコール
リコールはがき
DM
治療中断はがき
SMS
メール
         などを用いましょう。
カルテ会社を選択するときにリコール集計が簡単にできるかどうか確認したほうが良いです。
カルテ集計はレセプト枚数が多くなれば非常に時間のかかる作業になりますのでカルテ会社の決定の前にいろいろ調べておくと楽になるでしょう。

PAGE TOP